ソン・ヨルム コンサート [music]
11/4ハンマダンホールにて行われた・・
ソン・ヨルムのピアノコンサートを聴いてきました。
彼女は、2009年にヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで準優勝。
(優勝は辻井伸行さん)
今年の6月下旬から7月上旬にかけて開催された
チャイコフスキー国際コンクールで第二位受賞の新進気鋭のピアニストです。
曲目は・・
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ短調 作品22
リスト:ピアノソナタ ロ短調
・・を続けて演奏。
通常プログラムを短縮した構成でした。
ドビュシーは、繊細な音のつむぎにしばし癒されて・・
キラキラと光る音色に私の眼もキラキラ
ベルガマスク組曲は4曲構成。
有名な曲は3曲目の「月の光」
夜の静かな湖のほとりで
湖面に映し出される月明かりを鑑賞しているかのよう。。
・・個人的には4曲目の「パスピエ」も大好きなのですが
あまり有名ではないらしく寝息を立てる方が多し
よって・・ほとんどの方が曲の終了に気付かない
彼は椅子から立つことなく続けてショパンを弾き出す・・
私としては、とても美しかったので拍手をしたかったのですが
ちょっと拍子抜け
ショパン・・
ポロネーズに入る前は静かな曲調のためそのまま睡眠タイムの方多し
ポロネーズで有名なメロディーが聴こえてきたことからか・・
お目覚めされ・・楽しんで鑑賞されてました。
ショパンは、良い意味で「若いなぁ~」と感じたのが正直な感想。
癖もなく、技術は完璧で非の打ちどころがない。
気持ちよく聴くことができました。
・・この曲は、終りが分かりやすいことから終了と同時に拍手。
なんか、少しすっきり。
そして時間の関係なのか・・
舞台袖に引っ込むことなく、そのままリストのソナタに突入。
・・ん~。。。
ポロネーズの華やかなイメージが抜けず、
リストの重たさにこちらがついていけない。
と同時に、ミスタッチが多すぎる
前半はミスタッチばかりが気になって・・
曲の後半は、だいぶこなれてきたのか気持ちよく聴くことができました。
でも・・リストのソナタってあまりメジャーではないんですね
実はVIP席に座っていたのですが
隣で暇そうにガサゴソとしているご婦人が
ほんとうるさかった。。
全体的にハンマダンホールは音響が悪いです。
残響のバランスが悪い。
そして、ピアノもあまりいいピアノではないような気がしました。
だから大きな音の時に包まれる感じがしなくて
ピアノのところだけでなっている感じがする。
これは、彼女の問題ではなく・・ホールとピアノの問題だと感じます。
よく・・あのなかであれだけの響きを作り出せたなと感服。
素晴らしい技術力と表現力に酔いしれ素敵な夜を過ごせました。
明日(11/6)、17時よりオペラシティで演奏会が行われるそうです。
上記のプログラムの他、コンクールで演奏した・・
J.S.バッハ/E.ペトリ:カンタータ BWV. 208 「羊は安らかに草を食み」
シチェドリン:チャイコフスキーエチュード ≪コンクール特別賞受賞≫
カプースチン:変奏曲 作品41
が聴けるとのこと。。
(私・・こちらの方が聴きたかった)
興味がある方は、是非訪れてみてはいかがですか??
ソン・ヨルム
http://www.samonpromotion.com/jp/son_yeoleum/index.html
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