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韓国旅行5日目(景福宮 その3) [travel]

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こちらは交泰殿・・

交泰殿(キョテジョン・Gyotaejeon)
康寧殿のすぐ後ろにあった王妃の寝室で、中宮殿の建物。
王妃の住まいなだけに、景福宮の中で最も華麗に飾られ、
表は両儀門(ヤンウィムン)で康寧殿と通じ、
裏には人工庭園である峨嵋山(アミサン)が広がっています。
王妃はここに居住し、内命府のさまざまな仕事を処理していました。
交泰殿の名前は陰陽が調和を成す易経の泰卦(六十四卦のひとつ)から
とられた名前と言われています。
現在の建物は日本の植民地時代に撤去されたものを
1994年に復元したものです。

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裏の庭園には銀杏をたわわにつけたイチョウ。

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峨嵋山(アミサン・Tmisan)
人の手によって造られた交泰殿の裏庭です。
韓国では昔から庭に花壇を造ったりせず、裏庭のほうが充実していました。
峨嵋山は、中宮殿の深い裏庭で、誰もが出入りできるという場所ではありません。

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傾斜面には長く整えられた石を4段に積んで花壇を造り、
段の上には梅、ボタン、ユスラウメ、クロフネツツジなどの花の咲く木や
松の木、エノキ、ケヤキなどを植え、園林が造られました。

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またその間には石鉢、日影台、石蓮池、洗心台(心を洗い清める場所)などの
造形物が置かれています。

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ふと珍しいものを発見!!

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水飲み場なんですが、あまり日本では見かけない形。。

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香遠亭(ヒャンウォンジョン・Hyangwonjeong)1
867年、高宗が乾清宮(コンチョングン)を建てる際にその南側に池を掘り、
池の真ん中に島を造ってそこに香遠亭を建て、
木で造った陸橋に酔香橋(チィヒャンギョ)という名前をつけ、
そこで散歩を楽しんだそうです。
香遠亭は後方の北岳山(ブガッサン)と調和した、
素晴らしい姿を誇る代表的なあずまやで、オススメスポット。
ここは、景福宮の中で最も美しい景色が自慢の場所です!

1910年、日韓併合によって国権が強奪されるや、
景福宮内にあった約200の殿閣のほとんどが壊され、
慶会楼(キョンフェル)と勤政殿(クンジョンジョン)などの10棟のみが残り、
日本が勤政殿の南側正面に朝鮮総督府庁舎を建てることによって、
景福宮の景観は完全に破壊されてしまったそうです。

日本の植民地から解放された後の1945年から朝鮮総督府は政府の中央庁舎、
その後は国立博物館として使われていましたが、
景福宮復元事業(1991年6月5日起工)に合わせて
1996年11月14日に総督府の建物が完全に撤去されました。

そして現在も少しずつ景福宮のもとの姿を取り戻すために復元工事の真っ最中。
この復元工事は2025年!にようやく終わりを迎えるそう!
復元の基準は景福宮が最後に完成した姿であった1868年時点で、
その当時の姿を再現する予定とのこと。
自国の文化を大切にするというココロをひしひしと感じました。

・・続く。。。


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